関係者各位
ケーアールジー株式会社
2024年5月30日
唐揚店倒産過去最多報道に異議
ケーアールジー株式会社(東京都江戸川区)の代表取締役やすひさてっぺいが会長兼理事長を務める一般社団法人日本唐揚協会(東京都渋谷区、理事長 やすひさてっぺい)は2024年5月30日帝国データバンク発表をニュースソースとした各報道に対しミスリードであると否定をしました。
詳細記事は下記となります。
「唐揚げに悪い思い出でもあるのか」唐揚げ店倒産過去最多報道に、日本唐揚協会が憤慨!
閉店してしまった唐揚げ専門店(画像は一部加工)
《唐揚げ店の倒産 前年比9倍に急増》 5月初旬に報じられた信用調査会社『帝国データバンク』の発表に基づく記事が注目を集めた。急増した唐揚げ店だがブームが去り、倒産が相次いでいるというもの。「本当にひどいなと。クレームも入れました」 そう話すのは、『日本唐揚協会』の八木宏一郎専務理事。リリースには《水面下の閉店や廃業などを含めれば、より多くの唐揚げ店が市場から退出したとみられる》という、どの業種にも当てはまるような記述も。
協会調べの“事実”
「同じ記者さんが何度も。これで同じニュースが3回目。唐揚げに何か悪い思い出でもあるのか。どうにかして唐揚げを叩きたいとしか思えません」(八木専務理事、以下同) 唐揚協会では現状についてどのような反論があるのか。「協会調べでも、店舗数は確かに減っていまして、昨年は全国で354店舗減。ただ、唐揚げ店はコロナ禍の3年で1943店増えました。昨年減った354店はこの急激に伸びた分の一部が減ったと考えております」 店舗数が伸びている地域もあるが、都市部は減少傾向。 「千葉や神奈川はほぼ横ばい、東京は前年比で50店舗減少となっていますが、爆発的に増えた’22年と翌’23年の落ち込みと比較すると、現状は減少スピードが遅くなっていると考えます」 唐揚げ店が急増する“ブーム以前”の’20年の全国の店舗数は2445店。そこから爆発的に増え、淘汰(閉店)もありながら、’24年現在は4034店。コロナ禍というイレギュラーすぎる事象を挟み、1600店ほど増えた状態をキープしているというのが協会調べの“事実”だという。
原材料の高騰による閉店は「聞いたことがない」
また、前出の記事では鶏肉とキャノーラ油の値上がりが打撃だったとされている。 「唐揚げ店が原材料の高騰で潰れるという話は聞いたことがない。これは真っ向から否定したくて。潰れている理由でいちばん多いのは、集客ができなかった、スタッフが集まらなかったというものです。 実際に潰れたところを複数件知っていますが、人手不足のためです。店主が動けなくなったけど引き継ぎがいない、スタッフがいないなど。バイトを募集しても来ない。人の問題、もしくはおいしい唐揚げを作れないという味の問題。材料費が上がって値上げしても、ちゃんとお客さんについてきてもらえるかだと思います。苦渋の決断で値上げは皆さんされている」 記事にはまだ不信感があるという。帝国データバンク発表によれば、倒産が“急増”したという’23年の27件に対し、’20年~’22年の倒産件数はいずれもひと桁。 「その期間ははっきり言ってもっと潰れていると思います」 これはコロナ禍の巣ごもり需要などもあり、唐揚げ店が爆発的に増えた期間だ。 「嘘と言うのもあれなんですが……この期間が2件や3件のわけがなくて。知っているだけで潰れた会社はそれ以上あります。今回の記事で“9倍”が言いたいためなのか」 協会が考える唐揚げ店の現在、そして未来は──。 「ミーハーな店舗が一掃され、実力のある店舗が残る時代になってきたと考えます。メディアはブームがどうのと言いたいと思いますが、唐揚げは定番としてより定着していく方向だと思います。 商売として地域に根づく、そのために期間限定の商品や味の工夫が必要で、それがないと淘汰されてしまう難しさはある。ただ、それはラーメン店でも何でも同じだと思います」