IT活用

XserverでWEBサーバーを他社に向けている時のメーリングリスト設定の注意点

最近、メーリングリストを使わなくなっていたので、自分で使ったことがなかったのですが、お客様から使いたい旨の連絡があり、普通にやったらできなかったので、備忘録として残します。

お客様からの相談

メーリングリストを使いたいんだけど、どうやってもうまくできないので教えてほしいということで、確認してみたらできませんでした。

サーバー設定環境

こちらのお客様は不動産業を営んでいる方で、WEBサーバーは不動産用のWEBサービスを利用しているということで、Xserverではなく他社のサーバーを利用していますが、MailはXserverを使っているという状況です。

メーリングリスト設定の確認

Xserverの場合、メーリングリストの設定画面が別画面(別URL)に遷移し、詳細(メーリングリストメンバーの登録など)を設定する仕様となっています。

で、その遷移先のURLが

http://ドメイン/xmailinglist/メーリングリスト名/admin/

というURLになるため、WEBサーバーは他社さんに向けていますので、そもそもXserver上で作成されている管理画面に辿り着けません。リンクをクリックしても、他社さんの何もないURLの扱いになるので NotFound になります。

対策は2通り

こういう場合は、2通りの対応がありまして、結果両方お伝えしました。

1つ目はマニアックすぎるので、2番目が簡単なのでそちらをお勧めします。

1. Windowsの参照ドメインを騙す方法

1つ目は、そのPCだけがXserverのメーリングリスト管理画面にアクセスができる様にする方法です。

WindowsにはhostsというPCのブラウザでWEBにアクセスする際に参照される、自分だけのDNSサーバーみたいな機能がありまして、一番先にそのhostsファイルを参照するというルールがあります。

なので昔はよく、ウイルスが感染したPCのhostsをウイルスが勝手に書き換えて、そのPCを使ってyahooにアクセスしたら、いつのまにはyaheeにアクセスさせてフィッシングサイトに誘導なんて形で悪用されたりしていた感じです。

それを自分でわかってやるという形ですね。

hostsを開く方法

普通のWindowsなら

C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts

にありますので、このhostsファイルをメモ帳で開きます。

で、前述の様に悪用されることが多かった為、簡単には書き換えられない様に今はなっています。

なので、おまじないをしてこのファイルを開きます。

  1. [ Windowsアクセサリ ]→[ メモ帳 ]を右クリック
  2. [ その他 ]→[ 管理者として実行 ]
  3. このメモ帳の[ ファイル ]→[ 開く ]で、ウインドウ右下[ テキスト文書(*.txt) ] =[ すべてのファイル(*.*) ]に変更。
  4. [ 開く ]を進めて、C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts を開く

こんな感じで普通に開くのではなく、一手間加えて管理者としてhostsを開きます。

hostsの書き方

色々10行くらい書いてあると思いますが、それは大体コメントなのでスルーして一番下の行を適当に改行します。

Xserverの管理画面にログインして、契約しているサーバーのIPを間違いのない様に記載し、その後にドメインを記載します。

999.999.999.999 domain.com

IPアドレス_(スペース)_ドメイン

このIPもドメインも架空ですからこれをこのまま書かないで、IPとドメインは間違えない様にしてください。

で、保存してブラウザで該当のドメインにアクセスすると、Xserver上のメーリングリスト管理画面に辿り着けます。

2. Xserverの動作確認URLからアクセスする方法

Xserverは動作確認URLというものを用意していますので、そちらを利用します。

Xserverのサーバーパネル > ドメイン > 動作確認URL

こちらにアクセスすると [動作確認URL設定一覧] が表示され、すでに動作確認URLを作っていれば表示されていると思います。

もし、まだの場合は [動作確認URL設定追加]タブ から該当のドメインを指定して[追加]をしてください。

できるまで、30分〜60分くらいかかります。

Xserver:http://ドメイン(.が-に変更).check-xserver.jp/
Xbiz:http://ドメイン(.が-に変更).check-xbiz.jp/

例:krg-inc.jpXserverの場合:http://krg-inc-jp.check-xserver.jp/
例:krg-inc.co.jpXbizの場合:http://krg-inc-co-jp.check-xbiz.jp/

という確認URLができます。

で、アクセスしたい /xmailinglist/メーリングリスト名/admin/  にアクセスします。

例:krg-inc.jpで、Xserverで、allというメーリングリスト場合、:
 http://krg-inc-jp.check-xserver.jp/xmailinglist/all/admin/

というこちらでアクセスが可能です。

というわけで、備忘録でした。

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